日本内分泌学会

English
  My Web
(会員専用ページ)
教育・研究

これまでの世話人紹介

最終更新日:2023年4月21日

2021~2022年度 世話人代表 須賀 英隆(名古屋大学)

  YECは2009年に橋本貢士初代世話人代表のもとに発足し、代々のメンバーが引き継ぎつつ、一貫して若手・中堅研究者の育成を目指して活動して参りました。「主な活動」の項に記載しておりますが、内分泌代謝学サマーセミナーや学術総会におけるYECシンポジウム、YEC企画として留学の勧め、KOラウンドの分担、時として日韓共同シンポジウムなどを実施して参りました。支援してくださっている日本内分泌学会の中堅若手育成委員会や理事会をはじめ、関係者の皆様方に感謝申し上げます。
 こうした支援を活かし、YECは本邦最大級の若手研究者ネットワークに育ってきています。理工学系、農学系、薬学系、医学系など様々な経歴の研究者が所属して交流するって、なかなか得がたい刺激です。YEC関係者の努力により、YEC内部の活動性は随分高まったと言えましょう。
 次にすべきはYECの外へも何らかの貢献をしていくことです。まずは面白い研究を分かりやすく紹介する機会を設けていきたいと思います。思い返せば、私自身が研究の話を初めて真剣に聴いたのは、2002年淡路島でのサマーセミナーでした。研修医2年間が終わり内分泌内科にfixした頃で、部長先生にサマーセミナーって何ですか?と質問したところ難しいと思うけど行っておいでと送り出して頂きました。行ってみたら英語発表でスライドも全く理解できず1時間もたずレンタカーで脱出してしまったのですが、でもあの時の、自分の知らない世界がたくさんある晴れやかな気持ち、positiveな印象が今でも記憶に残っています。
 だいたい研究発表というものは聴講者にとってとっつきにくいものです。Google Mapを弱拡大で眺めるような無味乾燥な気分になります、少なくとも初心者には。本当は、そこに示される土地の風・土・日ざし・温度・湿度・住む人・食べ物などが生き生きとして存在するはずですが、研究発表ではそれが消されがちです。一方で研究者は、広汎なmapを、自らの位置と目指す方向とを指し示すことが大切であり、是非突き進んで頂きたい訳です。ならば、YECの出来ることは、美しいmapを描く研究者を探してきて特別の時間を設け、その土地の生き生きとした様子を皆に伝える機会にして頂くことでしょう。そういった活動をして参ります。Google Mapだって、その魅力をぐっと増したのはStreet Viewを装備してからなのですから。

これまでの世話人一覧

このページの先頭へ