日本内分泌学会

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国際交流

最終更新日:2026年6月16日

The 14th Seoul International Congress of Endocrinology and Metabolism (SICEM2026) in conjunction with the 45th Annual Scientific Meeting of the Korean Endocrine Society (KES)への参加報告

2026年6月16日

◆Guideline session “Precision guidelines for life-course metabolic care”
大阪大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝内科学 ライフスタイル医学寄附講座
馬殿 恵

 このたび、日本内分泌学会 国際交流委員会の先生方よりご推薦を賜り、2026年4月9日から11日に韓国・仁川で開催された The 14th Seoul International Congress of Endocrinology and Metabolism(SICEM2026)に参加し、講演の機会をいただきました。SICEM2026は韓国内分泌学会の第45回年次学術集会と併催され、内分泌代謝領域の多くの研究者・臨床医が参加されていました。

 私は4月10日に開催された Guideline session “Precision guidelines for life-course metabolic care” において、“Environmental drivers of Asian-specific metabolic risk”という演題で発表いたしました。アジア人では比較的低いBMIでも内臓脂肪や異所性脂肪の蓄積を背景に代謝リスクが高まり得ること、食事の質や食行動などの生活習慣因子が糖尿病・肥満症の予防と治療に重要であること、また行動変容につなげる実践的な食事療法プログラムについて概説いたしました。

 発表後には、座長およびモデレーターの先生方だけでなく、会場からも多くのご質問をいただきました。特に、食事療法をどのように実装するか、また文化や食習慣の違いを踏まえてどのように介入するか等の点に多くの関心をいただきました。セッション終了後にも、韓国をはじめ各国の先生方と意見交換することができ、大変有意義な機会となりました。

 今回の参加を通じて、アジアの肥満・糖尿病・代謝疾患の課題を改めて認識するとともに、本領域に携わる海外の研究者・臨床医の先生方の熱意にふれ、大変刺激を受けました。今後も、日本からの研究成果を国際的に発信し、共同研究や学術交流につなげることで、アジアの代謝疾患対策に少しでも貢献できるよう尽力してまいります。

 最後に、このような貴重な機会を賜りました日本内分泌学会 国際交流委員会委員長の有馬寛先生、委員の先生方、ならびに温かく迎えてくださいましたSICEM2026の関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。

 

 

 

 


2026年6月16日

◆”Rising stars in endocrinology” session
名古屋大学医学部附属病院 糖尿病・内分泌内科 小林 朋子

 この度、日本内分泌学会よりご推薦を賜り、2026年4月9日から11日まで韓国・仁川のグランドハイアットにて開催されました韓国内分泌学会学術集会「SICEM2026(The 14th Seoul International Congress of Endocrinology and Metabolism in conjunction with the 45th Annual Scientific Meeting of the Korean Endocrine Society)」に参加して参りました。

 私が登壇した「Rising stars in endocrinology」セッションでは、日本、韓国、台湾、オーストラリアの各学会から選出された若手研究者が集い、下垂体、甲状腺、骨代謝といった幅広い領域の研究成果を発表しました。いずれの演題に対しても活発な質疑が行われ、非常に有意義なディスカッションの場となりました。私は「Immune checkpoint inhibitor-related endocrine dysfunction」というテーマで、現在取り組んでいる内分泌irAEの前向き研究について発表いたしました。セッション後には、発表内容のみならず実際のirAEマネジメントや今後の展望について多岐にわたるご質問・ご指摘をいただき、大変貴重な学びを得ることができました。

 一方で、各国の先生方が流暢な英語で交流される中、自身の語学力不足により、考えを十分に伝えきれなかったという悔しさも残りました。英語力を向上させることができれば、海外の先生方との意見交換から新たな研究のアイデアが生まれたり、共同研究のチャンスへ繋がる可能性もあるかもしれません。一朝一夕に上達するものではありませんが、国際的な場でのコミュニケーション能力の向上は、自分自身の今後の大きな課題であると痛感しました。

 また、海外のみならず、日本から参加されていた若手の先生方ともお話しする機会に恵まれ、大きな刺激をいただきました。このような貴重な機会をくださいました日本内分泌学会の先生方、ならびにご尽力いただきました事務局の皆様、関係各所の皆様に心より深く感謝申し上げます。今回の経験を糧に、今後も一層精進して参りたいと思います。

 



The 19th Asia Oceania Congress of Endocrinology:AOCE 2026への参加報告

2026年6月16日


◆Symposium “Thyroid Eye Disease Management”
京都大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌・栄養内科学 山内一郎

 このたび、国際交流委員会よりご推薦を賜り、2026年3月20日から3月22日まで台湾で開催された The 19th Asia Oceania Congress of Endocrinology(AOCE2026) に参加させていただきました。

 恥ずかしながら、私はこれまでAOCEの歴史について十分に存じ上げておりませんでしたが、Opening Addressにおける赤水尚史先生のご講演を拝聴し、本学会に対して日本が大きな貢献を果たしてきたことを知りました。AOCEの歴史は非常に古く、第1回大会は1959年に京都大学で開催され、三宅儀先生がPresidentを務められたとのことでした。アジア・オセアニア地域における内分泌学の発展に、日本の先達が深く関わってこられたことを改めて認識する貴重な機会となりました。

 会期中は、ChairmanであるFeng-Hsuan Liu先生をはじめ、台湾の先生方の温かいホスピタリティに深く感銘を受けました。特にGala Dinnerでは、素晴らしい料理を楽しむとともに、日本内分泌学会の先生方ともご一緒させていただき、学術交流にとどまらない大変楽しい時間を過ごすことができました。

 私は初日のシンポジウム「Thyroid Eye Disease Management」において発表の機会をいただき、“Management of Thyroid Eye Disease: Insights from Clinical Experience and MRI Findings in Japan” と題して講演いたしました。日本の診療の特徴の一つであるMRIを活用した甲状腺眼症の診療に加え、近年本邦で使用可能となったテプロツムマブの使用経験について紹介いたしました。テプロツムマブは、アジア・オセアニア地域では現時点で日本のみで承認されていることもあり、多くの先生方から関心を寄せていただきました。さらに、国立台湾大学から京都大学へ定期的に実習に来られているご縁もあり、ご一緒したShyang-Rong Shih先生、Chia-Hung Lin先生とは、今後も交流を継続し、共同研究の可能性について検討していくことをお約束いたしました。

 また、2日目には台湾内分泌学会による甲状腺眼症診療ガイドラインの発表会が開催され、関係の先生方よりお声掛けいただき、恐縮ながら記念撮影にも加えていただきました。甲状腺眼症の領域では、近年JAPAC(Japan & Asia Pacific)における連携強化の動きも進んでおり、アジア・オセアニア地域における国際的なネットワーク形成の重要性を改めて感じる大変刺激的な機会となりました。

 台湾は親日的な国として知られていますが、実際に現地で多くの方々と交流する中で、そのことを強く実感しました。Gala Dinnerで同席した80代の現役の先生が大変流暢な日本語を話されていたことには驚かされましたし、街中でも台湾語や英語に加えて日本語を耳にする機会が多くありました。また、台湾は日本と医療制度に共通点が多い一方で、人口密度が高いにもかかわらずクリニックが比較的少なく、大病院に患者が集中する傾向があるとのことでした。そのため、診療現場には大きな負担がある一方で、豊富な症例経験が蓄積されるという側面もあるようであり、医療制度や専門診療体制の違いについても大変興味深く感じました。

 最後になりましたが、このような貴重な機会をお与えくださいました日本内分泌学会国際交流委員会の先生方、ならびに現地で温かくお迎えくださいましたAOCE関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。今回の経験を活かし、微力ながら日本内分泌学会およびアジア・オセアニア地域の内分泌学の発展に貢献してまいりたいと存じます。
 


2026年6月16日

◆Symposium “Diabetes Mellitus: MASLD and Dementia Correlate with Diabetic Management”
国立長寿医療研究センター糖尿病・内分泌内科/研究所・ジェロサイエンス研究センター
浅原 哲子

 このたび、国際交流委員会よりご推薦を賜り、2026年3月20日から22日まで台湾で開催された The 19th Asia Oceania Congress of Endocrinology(AOCE2026)に参加いたしました。

 Opening Ceremonyでは、同門の日本内分泌学会元代表理事の赤水尚史先生よりAOCEの歴史と日本の先生方の貢献についてご講演があり、日本内分泌学会の歴代の先生方が本学会の発展に第1回開催から支えてこられたことを改めて知りました。また、Plenary Lectureでは成瀬光栄先生による原発性アルドステロン症(PA)の歴史と最新知見、髙橋 裕教授による Paraneoplastic Autoimmune Hypophysitis、さらに矢部大介教授によるインクレチン研究の講演など、日本の先生方による素晴らしいご講演に深い感銘を受けました。また、日本ブースでは、日本内分泌学会広報委員として、矢部先生とEndocrine Journal の広報活動をしっかりしてまいりました。

 私は、シンポジウム「Diabetes Mellitus (3): MASLD and Dementia Correlate with Diabetic Management」にて、“MASLD and Cognitive Impairment Correlate with Diabetic Management”をテーマに講演を行い、台湾・マレーシアの先生方とともに、糖尿病診療におけるMASLDと認知機能障害、いわゆる“脳―肝連関”について活発な議論を行いました。アジア各国において、代謝疾患と認知症との関連への関心が高まっていることを改めて実感いたしました。また、Oral Presentation 2「Precision Diabetes: Management & Renal Protection」では座長を務め、若手研究者による糖尿病合併症の予防や予知マーカーに関する多彩な研究発表を通じ、Precision Medicine発展への若手の熱意を感じました。本学会では、シンポジストへの大会マスコットのクマのぬいぐるみ贈呈や、講演演者全員にクマをあしらったコングレスバッグを発表毎に渡すなど、大会長の温かいおもてなしが印象的でした。

 3日目のGala Dinnerでは、参加者の横顔を切り絵として制作する趣向も用意され、日本から参加した先生方とともに記念の切り絵を作成いただき、和やかな交流のひとときを過ごしました。学術的交流に加え、アジア内分泌学コミュニティの温かい連帯感を感じる印象深い機会となりました。さらに、最終日のFaculty Partyでは、各国の内分泌代謝学領域のエキスパートの先生方、疫学・公衆衛生分野の研究者の先生方とも交流でき、今後の国際共同研究や学術連携についても有意義な意見交換を行いました。

 最終日には初めて台湾を少々観光し、片井みゆき先生(日本性差医療・医学学会理事長)や堀内喜代美先生(東京女子医科大学 内分泌外科准教授)と共に九份と十份を訪れ、ランタン飛ばしを体験しながら、ICE2026、日本内分泌学会100周年の成功とさらなる発展を祈願いたしました。

 本学会を通じ、アジア地域における内分泌代謝学研究の発展と、友好的な国際連携の重要性を改めて認識いたしました。今後も日本から積極的に研究成果を発信するとともに、日本内分泌学会の若手の先生方が国際学会を通じて刺激を受け、さらに活躍の場を広げられるよう、微力ながら貢献してまいりたいと考えております。
 


2025 Symposium for Academia, Research, and Industry & Autumn Congress of the Korean Endocrine Society (KES)への参加報告

2025年12月16日

◆JES-KES joint symposium “Organ cross-talk in metabolic diseases”

東北大学大学院医学系研究科 糖尿病代謝・内分泌内科学分野 今井 淳太
名古屋大学環境医学研究所 分子代謝医学分野 伊藤パディジャ 綾香

 2025年10月30日~11月1日にかけて、韓国・釜山(Lotte Hotel Busan)にて開催された韓国内分泌学会秋季会議(Autumn Congress of the Korean Endocrine Society)に、日本内分泌学会の推薦を受けて参加致しました。

 JES-KES joint symposium “Organ cross-talk in metabolic diseases”では、日韓双方の研究者より、最新の研究成果が発表されました。名古屋大学・伊藤は「慢性炎症と代謝性疾患における免疫代謝リプログラミングと神経‐免疫クロストーク」について、東北大学・今井は「ニューロンを介した肝臓-膵β細胞の臓器間クロストークによるβ細胞の制御」について研究発表を行いました。また、韓国内分泌学会からも2名の研究者から「授乳中の膵β細胞と脂肪組織における代謝リプログラミング」、および「p21-activated kinase 4によるエネルギー代謝恒常性維持」について発表されました。いずれの研究発表に対しても活発な質疑が行われ、臓器間ネットワーク、代謝恒常性、免疫代謝の観点から、有意義なディスカッションが交わされました。

 JES We Can session “Empowering diversity in Asian endocrinology”(後述)では、JES We Canの活動内容が紹介され、研究教育、キャリア支援の観点から日韓両学会におけるDEI(Diversity, Equity & Inclusion)に関する取り組みについて意見交換が行われました。特に、KESのDEI委員会は、立候補により選出された11名の若手研究者で構成され、性差に留まらない多様性について幅広く活動を推進している点が印象的でした。

 会期中の夜に開催された懇親会では、韓国内分泌学会の理事の先生方はじめ、多くの先生方と研究交流のみならず、両国の内分泌学会に関して意見交換を行うことができました。JESとKESの交流は、両国の先生方が長年にわたり築かれた強固な信頼関係と人脈のうえに成り立っていることを改めて実感し、学会連携の重要性と、その一端を担わせて頂いたことへの感謝の気持ちを強く感じました。

 今回の国際学会参加を通じて、日々の研究や診療に還元できる多くの知見と刺激を得ることができました。今後、この貴重な経験を日本内分泌学会の活動にも還元し、日韓をはじめとした国際的な研究交流のさらなる発展に貢献していきたいと考えております。このような貴重な機会を賜りました日本内分泌学会に深く感謝申し上げます。
 


◆JES We Can session “Empowering diversity in Asian endocrinology”

浜松医科大学 国際化推進センター 山下 美保
東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 槙田 紀子

 このたび2025年10月30日~11月1日に開催されたKorean Endocrine Society(KES)の2025 Symposium for Academia, Research, and Industry & Autumn Congressで、JES We Can合同セッションが開催され、参加する機会をいただきました。このセッションが開催されるきっかけとなったのは、第98回日本内分泌学会学術総会JES We Can企画「ダイバーシティー・国際化」で、KESで初めて女性として学会長(President)に就任されたProf. Eun Gyoung Hongにご講演いただき、その際、今後JES We Canとしても是非交流を深めていきたいとお話したことでした。このシンポジウムはSeoul International Congress of Endocrinology and Metabolism(SICEM)と同様、KES主体の学術集会であり、今回はプサン(韓国)で行われました。

 セッションは「Empowering diversity in Asian endocrinology」と題して行われました。最初の講演は「JES We Can: From dawn to leadership and beyond」と題して槙田紀子(JES We Can副委員長)から、これまで15年間のJES We Canの歩みを振り返るとともに、100周年に向けて実施中のアンケート結果の一部(DEI関連)を共有し、JESにおける現状と今後の課題について報告しました。

 二つ目の講演は「Values in action: The journey of the Korean Endocrine Society’s DEI Committee」と題してKESのDEI committee member最年少であるIn Sun Goak先生から2025年に新規に立ち上がったDEI委員会の設立について、その背景、掲げられたビジョン、初期活動、そして今後の方向性の概要が話されました。山下美保(JES We Can国際化委員会委員長)は「Diversity from the roots」と題して、男女共同参画白書をもとに日本における女性医師の抱える課題を提示し、それに対する具体的な対策として地方(静岡県)が行っている取り組みについて講演しました。

 その後、講演を行った3人とKES診療ガイドライン委員会のMi-Kyung Kim代表でパネラーディスカッションが行われ、フロアからは今後のDEIへの課題や対策について質問があがり、意見が交換されました。興味深かったのは、KESのDEI委員が公募で行われたため性別・年齢も幅広い中、自由に議論が行われて進められているということでした。JES We Canについても質問があり、特にアンケート調査については大変興味を持たれた印象でした。二国が抱える課題は似ているところが多く、良い取り組みはお互いに参考にできるという共通認識をもつことができました。

 夜には座長の労をお取りいただいた下村伊一郎先生、JES/KES合同シンポジウムでご講演された今井淳太先生と伊藤パディジャ綾香先生とご一緒にKESとの懇親会に参加させていただきました。リラックスした中でKESの方々と親睦を深めることができ、今後の更なる交流を深めていけると感じました。
 

 

 

 ESROC2025への参加報告

2025年6月10日

神戸大学医学部附属病院 糖尿病・内分泌内科
坂東 弘教

 この度、代表理事の有馬寛先生、国際交流委員会委員長の柴田洋孝先生、そして国際交流委員会の諸先生方のご推薦を賜り、第17回アジア糖尿病学会(AASD 2025)および第46回台湾糖尿病学会並びに内分泌学会年次総会(Diabetes Association and the Endocrine Society of the R.O.C. (Taiwan))に参加させていただきました。本学会は、2025年3月28日から30日まで、台北国際会議センター(Taipei International Convention Center)にて開催されました。

 AASDが主軸となる学会であったため、糖尿病に関するセッションが多く開催されていた中で、私が担当した下垂体セッションをはじめ、副腎、甲状腺、骨粗鬆症など、内分泌分野に関連するセッションも数多く企画されていました。著名な海外の研究者が多数招待されており、台湾内分泌学会が積極的に海外交流を進め、さらなるレベル向上を目指していることを現地で強く実感しました。台湾からの発表では、National databaseを活用した研究がいくつか行われ、さまざまなジャーナルに報告されています。本邦においても、このような研究を発展させる必要性を強く感じました。

 私は、台湾内分泌学会主催のSymposium 4(Updates on Pituitary Diseases)で発表の機会をいただきました。「Hypophysitis: Novel Disease Concepts and Differential Diagnosis」というタイトルでお話し、発表後には、研究内容に加え、研究手法に関する非常にテクニカルな質問まで、海外の著名な研究者からいただきました。また、Dinnerにも参加させていただき、ご高名な先生方と貴重な時間を過ごし、交流することができました。

 国際交流という観点では、有名な研究者が海外で講演を行うことや、若手研究者がポスドクとして海外に赴き、PI(Principal Investigator)を通じてさまざまな交流を深めているという印象が強かったのが正直なところです。しかし、私のような中堅・若手の研究者も積極的に国際学会に参加し、研究内容を紹介することで国際交流を促進し、さらに本邦の研究の活性化にもつながることを確信しました。

 今後は、私自身も更に国際交流を広げつつ、日本内分泌学会に所属する中堅・若手研究者が国際学会に積極的に参加できるよう支援してまいります。この度、私を推薦していただいた有馬先生、柴田先生、国際交流委員会委員の先生方、そして台湾内分泌学会の先生方に心より感謝申し上げ、報告とさせていただきます。

 

 スリランカ内分泌学会 SLENDO2024への参加報告

2024年12月3日

福岡大学医学部 内分泌・糖尿病内科学講座
髙士 祐一

 この度、代表理事の有馬先生、国際交流委員会の柴田委員長、国際交流委員会委員の先生方、ならびに国際内分泌学会(International Society of Endocrinology: ISE)のご推薦を賜り、スリランカ内分泌学会(Sri Lanka College of Endocrinologists: SLCE)の学術集会であるSLENDO 2024に参加して参りました。SLENDO 2024は、8月8日から11日までの間、スリランカはコロンボのシャングリラホテルで行われました。

 学会は2つのホールで進行し、プログラムはプレナリーレクチャーとシンポジウムで構成されていました。本学会は、各国からの招待演者とSLCEで指導的立場の先生方が中堅・若手の医師に向けて、各領域の臨床に関する最新情報をレクチャーするという意味合いが強く、日本の学会のような一般口演やポスター発表はありませんでした。私は、Disorders of Calcium and Vitamin Dのシンポジウムにおいて、Challenging Cases of Hyperparathyroidismという演題で30分間の発表を行いました。予め有馬先生から、臨床の発表が好まれるというアドバイスをいただいておりましたので、今回は原発性副甲状腺機能亢進症について内科的治療を中心に、MEN 1および4が疑われた症例とXLHに合併した三次性副甲状腺機能亢進症の症例を提示しながら、発表させていただきました。特に、スリランカでは、シナカルセトなどのカルシミメティクスが使用できない状況のようで、反響をいただきました。質疑応答では、多くの質問をいただき光栄だったのですが、私の拙い英語のために、不十分な回答になってしまったことが悔やまれます。スリランカには独自の言語もありますが、幼少期から英語教育も同時並行で行われるとのことで、スリランカの先生方には英語のハンディキャップは全くありません。この点、私を含めて今後考えていかなければならない日本の課題であると痛感いたしました。

 また、President’s Dinnerにもご招待いただき、参加させていただきました。日本人は自分一人という状況の中で不安もありましたが、SLCEの先生方や欧米からの招待演者の先生方が温かく迎え入れてくださり、またとない貴重な時間を過ごすことができました。普段お話しすることができないような先生方と多く交流できたことは、私にとって大きな収穫となりました。

 今回のSLENDO 2024への参加を通じて、私のような中堅・若手の医師が、積極的に海外へ向けて臨床・研究の成果を発信し交流を図ることの重要さを、身をもって感じました。今後は、この観点からも日本内分泌学会に貢献できるよう、微力の限りを尽くして参ります。最後に、この度ご推薦いただきました有馬先生、柴田先生、国際交流委員会委員の先生方、ISE、そして温かく迎えてくださったSLCEの先生方に厚く御礼を申し上げ、報告とさせていただきます。

  

 

 ENDO Global Leadership Academy (GLA)への参加報告

2024年12月3日

名古屋大学医学部附属病院 糖尿病・内分泌内科
杉山 摩利子

 この度は、米国ボストンで開催されたENDO2024 のGlobal Leadership Academy (GLA) Early Career Forumに参加する機会をいただき、誠にありがとうございました。2024 年5月31 日にGLA、翌日よりENDO2024に参加させていただきました。本年度のGLAは、私を含め日本、韓国、タイなどのアジア諸国からイギリス、スペインといったヨーロッパ各国の他に、オセアニア、南アメリカなど世界各国の内分泌学会から推薦をうけた16名と、自らこのForumに申し込みをされた各国の若手医師総勢150名程度で行われ、大変盛況な会でした。

 午前中は朝食をとりながらの交流にはじまり、ENDO2024の概要の説明、ENDO2024 の楽しみ方についてのプレゼンテーションが行われました。その後、Research CareerあるいはClinical Careerのどちらかのセッションに分かれ、それぞれのキャリアの積み方として、仕事の探し方、応募メールの書き方、面接の際における自己アピール方法など幅広くかつ具体的にキャリア構築方法について学ぶ機会を得ました。午後からは、再び全員が集まり、円滑なコミュニケーションの取り方、あるいはコミュニケーションをとりたい相手の性格をくみ取った上で、どのようにアプローチすると効果的か、ということについて具体例と実践を交えながら学ぶことができました。午前中のキャリア構築において大事なことの一つに、円滑にコミュニケーションをとり、コネクションを作ることができる、ということがあり、さらに午後からはそのコミュニケーションの取り方について基礎的なことから学びを得ました。特に午後のセッションで印象的だったのは、会話のテクニックとして「Yes, but」ではなく「Yes, and」と話を続けるとよい、つまり相手の主張を「Yes」で受け止め、自分の意見を述べる際には「and」でつなぐ方が自分の意見を受け入れてもらいやすいとされていること、そして、会話をしながら相手の性格や思考のタイプを分析し、相手に合わせたアプローチ方法を検討していくことが非常に重要視されているということでした。こういったコミュニケーションの取り方や重要な部分は、日本人に限らずどこの国でもどの言語でも変わらないのだな、ということを強く意識させられました。また、会話内容を処理する人の脳機能についても考えてしまいました。

 今回のGLAでは、まったくの偶然でありましたが、日本からニューヨークに留学されている内分泌学会員の若手の先生とお話しする機会がありました。アメリカに留学された経緯などをお伺いするとともに、日本の学会の現状などについてもお話しすることができ、緊張感の中でどこかほっとするような、安心する機会がありました。

 この度、世界中の意欲のある若手の先生方と交流ができたこと、日本から米国に留学をされている先生と交流ができたことは大きな刺激となり、また大変貴重な経験ができたと考えております。ご推薦くださいました日本内分泌学会の先生方、手続きなどにご尽力いただきました事務局の皆様をはじめ関係各所の方々に感謝申し上げます。今回の経験を活かし、今後も精進していきたいと思います。

 

 

 韓国内分泌学会とMOU調印式が開催されました

2024年7月17日

 日本内分泌学会(JES)と韓国内分泌学会(Korean Endocrine Society; KES)の継続的な交流と発展に関する基本合意書[MOU(Memorandum of understanding)]が作成され、第97回日本内分泌学会学術総会会期中の6月7日(金)にパシフィコ横浜ノースにて日本内分泌学会代表理事の有馬寛教授と韓国内分泌学会のPresidentのProf. Yoon-Sok ChungによりMOU調印式が行われました。
今回のMOU締結を機に、両学会の交流がさらに深まり、基礎および臨床に関する研究の発展が期待されます。


A Memorandum of Understanding (MOU) regarding the ongoing exchange and development between the Japan Endocrine Society (JES) and the Korean Endocrine Society (KES) was created, and a signing ceremony for the MOU was held at Pacifico Yokohama North on Friday, June 7th, during the 97th Annual Congress of the Japan Endocrine Society.
The MOU was signed by Professor Hiroshi Arima, President of the Japan Endocrine Society, and Professor Yoon-Sok Chung, President of the Korean Endocrine Society. With the signing of this MOU, it is expected that the exchange between the two societies will deepen further, promoting the advancement of endocrinology research in both basic and clinical fields.

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