日本内分泌学会

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教育・研究

若手研究奨励賞(YIA)受賞者コメント

最終更新日:2019年7月18日

第20回 2019年度(令和元年度)
日本内分泌学会若手研究奨励賞(YIA)受賞コメント

(所属は受賞当時)

富山大学 医学部 第一内科/
富山大学大学院医学薬学研究部 病態代謝解析学

Allah  Nawaz

First of all, I would like to express my sincere gratitude to the president of Japan Endocrine Society and all the selection board for selecting me as a candidate for young investigator award (YIA). I was pleased, honored and humbled to accept this award. To receive YIA from Japan Endocrine Society was honor for me that make me totally happy and grateful. I'm especially grateful to my mentor Prof. Dr. Kazuyuki Tobe, whose support is the reason I got the award. This award helps me to boost my confidence and dedication in the basic research to increase my understanding about obesity and diabetes.
Briefly, we have been studying on adipose tissue-resident macrophages because obesity is associated with a phenotypic transformation of macrophages, from anti-inflammatory M2 to pro-inflammatory M1 macrophages, thereby causing insulin resistance. M2-like macrophages are known to promote insulin sensitivity while M1-like macrophages are known to promote insulin resistance. How M2-like macrophages regulate adipocyte progenitors proliferation remains unknown. To understand the role of M2-like macrophages in adipose tissue, we generated CD206DTR mice based on transgenic expression of diphtheria toxin receptor under the control of Mrc1(+) promoter to specifically deplete CD206+ M2-like macrophages. Partial depletion of CD206+ M2-like macrophages resulted in the generation of smaller adipocytes, upregulated expression of metabolically favorable genes and enhanced insulin sensitivity in both chow ad high fat diet-fed CD206-reduced mice. We have successfully shown that partial but specific depletion of CD206+ M2-like macrophages in adult mice improved glucose metabolism without affecting body weight, food intake, and the numbers and functions of other lineage cells. We found depletion of CD206+ M2-like macrophages depletion enhances the ability of CD206+ M2-like macrophages to recruit adipocyte progenitors that shift the adipose tissue towards smaller and insulin sensitive adipocytes. We also showed that partial depletion of CD206+ M2-like macrophages promotes the browning of white adipose tissue. In vivo and in vitro study revealed that TGF-β1 abundantly expressed in CD206+ M2-like macrophages, thus regulating adipocyte progenitors differentiation and proliferation. Collectively, we identified a novel role of CD206+ M2-like macrophages in adipose tissues to constitute an important microenvironment in which they regulate both white and beige progenitor’s proliferation and thereby control adiposity and systemic insulin sensitivity.

Last but not the least of course, winning this honor would not have been possible without my mentor support, friends support, family’s moral support and inspiration; they are truly my backbone. Finally, I would express a deep sense of gratitude to my parents, especially to my dearest darling mom, who has always stood by me like a pillar in times of need and to whom I owe my life for her constant love, affections, encouragement, moral support and blessings.

I sincerely thank all of my lab members for their continuous support and also all the friends and colleagues who are directly or indirectly involved in the supporting our research as a team.

Thank you very much.

 


鳥取大学医学部 病態情報内科学分野

伊澤 正一郎

 この度は名誉ある日本内分泌学会若手研究奨励賞を賜り、大変光栄に存じます。会長の笹野公伸先生をはじめ、関係の先生方に深謝いたします。

 受賞テーマ「合成ペプチドを用いた癌特異的自己抗体検出による進行甲状腺癌の血清学的診断法」は臨床の素朴な疑問からスタートした研究で、今日までに多くの困難を経験しながら多方面からの支援を得て進めている課題です。甲状腺癌は一般に予後良好な症例が多くを占めますが、一部に治療抵抗性、生命予後不良例も存在し、これらの効率的な早期発見・治療が課題です。今回の受賞を機に自身のさらなる発展だけでなく、若手の教育、日本内分泌学会の発展にも微力ながら貢献できる人材に育っていきたいと考えております。

 最後になりましたが、日頃より研究環境を提供頂いている教室員はじめ学内の先生方、共同研究者、内分泌学会においてご指導いただいている全国の先生方へ改めて御礼申し上げます。

 


滋賀医科大学 薬理学講座

岩﨑 広高

 この度は第92回日本内分泌学会学術総会におきまして歴史ある若手研究奨励賞を賜り、大変光栄に存じます。学術総会会長の笹野公伸先生をはじめ、選考委員ならびに関係の諸先生方に深謝申し上げます。

 食事誘導性熱産生は食事摂取によって惹起される熱産生で、肥満に対して防御的に働くとされていますが、その分子機序は十分に解明されていません。私は肝臓で栄養状態によって発現が変化する新規ペプチダーゼ、ナルディライジン(NRDC)が皮膚血流調節を介して熱放散を制御し、褐色脂肪組織の適応熱産生制御に関与することを報告しました。今回の受賞を励みに、肥満に対する抗NRDC療法の開発を目指し、より一層の研鑽を重ねて参りたいと考えております。

 最後に、西英一郎先生をはじめ、日頃よりご指導頂いております諸先生方にこの場をお借りし、深く御礼申し上げます。

 


群馬大学 生体調節研究所 細胞構造分野

三枝 慶子

 この度は第92回日本内分泌学会学術総会におきまして、若手研究奨励賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に存じます。

 膵臓β細胞におけるインスリン分泌の分子メカニズムについて、成熟インスリン顆粒の形成や細胞膜との融合といったトランスゴルジネットワーク以降の経路と比較すると、小胞体からゴルジ体への輸送という初期経路はこれまであまり注目されてきませんでした。本研究では、動物モデルを用いてSFT-4/Surf4という膜タンパク質が小胞体からの小胞輸送に働くことを見出し、さらにこの因子がβ細胞における高グルコース応答性のインスリン分泌にも重要であることを明らかにしました。今回の受賞を励みとし、今後より詳細な分子機構を解明していきたいと考えております。

 最後に、当研究室の佐藤健先生、共同研究者の泉哲郎先生、松永耕一先生をはじめ日頃より御指導頂いております諸先生方へ、この場を借りて心より感謝申し上げます。

 


千葉大学大学院 医学研究院
内分泌代謝・血液・老年病内科学

志賀 明菜

 この度は第92回日本内分泌学会におきまして、若手研究奨励賞という大変栄誉ある賞を賜りまして大変光栄に存じます。選考委員ならびに関係の諸先生方々に深く感謝申し上げます。

 副腎皮質癌は稀かつ非常に予後の不良な疾患です。そのため、手術による完全切除以外は有効性の高い治療法の確立が未だなされておりません。しかし患者は若年者も多く、新たな治療法の開発が急務となっています。今回私たちの研究におけるFerroptosisと副腎癌との関係は新たな発見であり、まだ始まったばかりです。しかし今後の副腎癌治療及び患者さんの予後改善に大きく貢献する可能性を含んでいます。今後も研究を重ね一日でも早く副腎皮質癌で苦しむ患者さんの治療に貢献できるようこれからも精進していきたいと思います。

 最後に、本研究においてご指導いただきました横手幸太郎教授、鈴木佐和子先生をはじめご指導ご協力賜りました先生方にはこの場をお借りして心より御礼申し上げます。

 


東北大学大学院医学系研究科 分子内分泌学分野

鈴木 歩

 この度は第92回日本内分泌学会学術総会におきまして、若手研究奨励賞という名誉ある賞を賜り、大変光栄に存じます。会長の笹野公伸先生をはじめ選考委員ならびに関係された諸先生に心より御礼申し上げます。

 糖尿病の三大合併症の1つである糖尿病性腎症は過去20年以上にわたって本邦における人工透析原因疾患の第1位であり、新規治療法の開発は喫緊の課題となっています。私は糖質応答性転写因子ChREBPに着目し、東北大学が所有する化合物ライブラリーからChREBPを阻害する化合物を選別しました。化合物は疾患モデルマウスにて強い疾患発症抑制効果が確認されました。今回の受賞を励みにし、今後本化合物の臨床での実用化へ向けて更なる解析に努めてまいります。

 最後に、本研究においてご指導いただきました菅原明教授、岩渕好治教授をはじめ共同研究者の先生方にこの場をお借りし、深く御礼申し上げます。

 


徳島大学先端酵素学研究所 糖尿病臨床・研究開発センター

髙士 祐一

 この度は、第92回日本内分泌学会学術総会におきまして若手研究奨励賞を賜り、大変光栄に存じます。会長の笹野公伸先生ならびに関係諸先生方に心より御礼申し上げます。

 我々の研究グループは、低リン血症性骨軟化症の原因因子として線維芽細胞増殖因子23(FGF23)を同定し、FGF23が血中リン濃度調節に中心的な役割を果たすことを明らかにしてきました。一方、FGF23を産生・分泌する骨がどのように血中リン濃度の変化を感知しているのかについては未解明の課題でした。私は多くの先生方のご協力を得て、リン感知受容体として1型FGF受容体(FGFR1)を同定することができました。本研究成果が、リン代謝異常をきたす疾患であるFGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症や慢性腎臓病の新たな治療法の開発につながることを願って止みません。

 最後になりましたが、これまでご指導いただきました福本誠二先生をはじめ、お世話になりました先生方にこの場をお借りして心から感謝申し上げます。

 


大阪大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝内科学

林 令子

 この度は第92回日本内分泌学会総会におきました若手研究奨励賞を賜り、光栄に存じます。
グルココルチコイド過剰病態であるクッシング症候群では、肥満・糖尿病・脂肪肝などを引き起こしますが、そのメカニズムは不明な点が多いです。今回、グルココルチコイド過剰病態において脂肪細胞におけるグルココルチコイド受容体(GR)は脂肪組織のHealthy Adipose Expansionを抑制し、糖尿病や脂肪肝を軽減させることを見出しました。今回の受賞を励みにさらにGRについての研究を発展させることができるよう努力してまいります。

 最後に、本研究においてご指導いただきました奥野陽亮先生、大月道夫先生、下村伊一郎教授はじめたくさんの先生方に心より御礼申し上げます。

 


慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科

菱川 彰人

 この度は、第92回日本内分泌学会学術総会におきまして、若手研究奨励賞に選出頂き大変光栄に存じます。会長の笹野公伸教授をはじめ、選考委員ならびに関係の先生方に心より御礼申し上げます。

 本研究では、ヒストンアセチル化酵素KAT5を介したDNA修復機構が糸球体上皮細胞 (ポドサイト)の形質維持に必須の役割を果たしており、糖尿病性腎症におけるKAT5の発現低下がエピゲノム変化形成および病態に関与する可能性があることを見出しました。本研究をさらに発展させることにより、我が国のみならず世界的にも末期腎不全の最大の原因疾患である糖尿病性腎症の早期診断、新規治療法へつなげていきたいと考えております。

 最後に、日頃よりご指導頂いております伊藤裕教授、林香先生ならびに共同研究者の先生方にこの場をお借りして深謝申し上げます。

 


千葉大学医学部附属病院 糖尿病・代謝・内分泌内科
千葉大学医学研究院 内分泌代謝・血液・老年内科学

藤本 真徳

 この度は歴史ある日本内分泌学会若手研究奨励賞をいただき、大変光栄に存じます。選考委員の先生方、関係の諸先生方に深くお礼申し上げます。

 糖尿病は優れた新薬が次々と現れる一方で、未だ管理が難しい症例も多いかと存じます。これまで免疫と代謝のクロストークは数多く報告されています。そこで本研究では、糖代謝における役割の殆どわかっていない新しい免疫細胞2型自然リンパ球(ILC2)に着目し、独自の切り口で新規糖尿病治療標的の可能性を探りました。研究手法としては、RNA-seq、ChIP-seqなどを用い、ILC2における詳細な分子機序を検討しました。結果、肝臓のILC2の糖代謝における新たな役割を見出し、ヒトサンプルでも検証することができました。このように若手研究者をエンカレッジしていただけることは、とても有難いことです。しっかりと論文にまとめ、さらに発展させていただきたいと存じます。

 最後に、本研究をご指導頂いた田中知明 教授、横手幸太郎 教授に心より感謝申し上げます。また、様々な観点から助言やサポートをいただいた、共同研究者の方々にも改めて御礼申し上げます。

 

東京農工大学 大学院農学研究院 
応用生命化学専攻 代謝機能制御学研究室

宮本 潤基

 この度は第92回日本内分泌学会学術総会に於いて大変名誉ある若手研究奨励賞を賜り、大変光栄に存じます。学術総会会長の笹野公伸先生をはじめ、選考委員会の先生方、学会関係者の方々に心より御礼申し上げます。

 私は食事–腸内環境–宿主の相互連関によるエネルギー代謝制御の解明を目的として、特に宿主側の受容体の機能に着目して研究に取り組んでおります。本研究では、食事脂質由来腸内細菌代謝物が宿主の受容体を介して、腸管ホルモン分泌系を制御することで肥満や糖代謝の改善に寄与することを報告いたしました。今後も、この度の受賞を励みにし、更なる研究の発展に向けてますます努力していく所存です。

 最後に、当研究室の木村郁夫教授をはじめ、日頃よりご指導頂いております共同研究者の諸先生方にこの場をお借りし、改めて心より御礼申し上げます。

 

2018年度受賞者のコメント

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