学術刊行部会 副部会長 伊藤 裕
慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科
この度、有馬寛代表理事の新体制において、益崎裕章部会長のもと、学術刊行部会副部会長を拝命いたしました。伝統ある本学会の繁栄はひとえに、学術活動のレベルの高さとその領域の広さにあり、本部門はそれを支える中心となるべきであると考えております。学会員すべてが、その多岐にわたる領域において、迅速に、簡便に、かつ良質、最先端の学術情報を取得できるシステムの構築と、若い世代の学会員同士が、お互いの情報を共有できる場を提供することが大切であると思います。
一方で、学会員一万人計画はいまだ成されず、学会員数の伸びは低迷しています。今後、新専門医制度の施行は、我々の学会には追い風となるとは思いますが、内分泌疾患そのものが固定化され、その医療メソッドの進展が鈍化する中で、新たな内分泌学の学術領域の開拓が望まれます。新内分泌学術領域の創出は、若い学会員の活力の増強と新たな内分泌学研究者の誕生を促す起爆剤となると考えられ、本委員会ではそのための仕掛けの構築を目指したいと思います。