代表理事
代表理事からのご挨拶
有馬 寛
名古屋大学 大学院医学系研究科 糖尿病・内分泌内科学
この度、日本内分泌学会の代表理事を拝命しました、名古屋大学糖尿病・内分泌内科学の有馬寛です。代表理事として2期目に入りましたことも学会員の皆様に謹んでご報告申し上げます。以下に抱負を記させていただきます。
日本内分泌学会は間もなく100周年を迎えます。そして2026年に100周年記念事業を開催する予定であり、日本内分泌学会では2021年度からタスクフォース(小川佳宏委員長)を設け、記念事業のための準備を進めています。また、学術総会や臨床内分泌代謝Updateでは100周年カウントダウン企画を開催してまいります。100周年という大きな節目を前に、まずはこれまでの日本内分泌学会の歩みを振り返り、そして私達の学会が今後どうあるべきかを学会員の皆様と一緒に考え、さらなる学会の発展を目指したいと思います。
2022年度には新専門医制度におけるサブスペシャリティ「内分泌代謝・糖尿病内科領域」の専門医試験が初めて実施されました。本試験は、日本糖尿病学会との緊密な連携で実施されたものであります。そして、2023年5月には両学会編集による「内分泌代謝・糖尿病内科領域研修ガイドブック」の初版が刊行されました。この新専門医制度を機に、より多くの若い先生が魅力に満ちた私たちの領域を志してくれるように、引き続き日本糖尿病学会と力を合わせて取り組んでいきたいと思います。
日本内分泌学会には内科、小児科、脳外科、産婦人科、泌尿器科などの臨床医に加えて、最先端の研究に取り組む基礎研究者も数多く在籍しています。日本内分泌学会は2021年度に研究助成制度を開始し、内分泌学のすべての領域の研究を支援することに致しました。会員の皆様には奮って同研究助成制度に応募していただきたいと考えています。
2020年度以降、新型コロナ感染症により学術総会の現地開催が困難となっていた間に、教育(指定)講演はwebで視聴するシステムが定着しました。また、多くの海外の医師・研究者がwebを通じて学術総会に参加していただくようになりました。2023年5月8日に新型コロナ感染症は5類感染症へ変更となり、日本内分泌学会もいよいよアフターコロナにおける学術総会のあり方を探る段階に入りましたが、引き続きweb配信を併用しながら多くの海外の医師・研究者も参加できる学術総会を開催し、さらなる国際化を目指したいと思います。
代表理事として日本内分泌学会の発展のために全力で取り組む所存ですので、学会員の皆様には引き続きご支援の程よろしくお願い申し上げます。
(令和5年・2023年 5月16日)