利益相反(COI)について
日本内分泌学会
臨床研究等を推進する上で、大学等の教育研究機関や学術団体と製薬企業や医療機器業者等の産業界との産学連携は極めて重要であり、近年益々盛んになってきています。
一方、産学連携活動に伴い発生する個人が取得する利益と、学術機関等に所属して行う公正な教育・研究における責任とが衝突・相反する状態が不可避的に起こってきます。
このような状態を「利益相反(conflict of interest、COI)」と呼びますが、この利益相反状態を学術団体が組織として適切に管理していくことが、産学連携活動を推進する上で必須となってきました。
日本内分泌学会においても、産業界等からの資金で実施される臨床研究の公正性、透明性を確保するため、本学会と企業が連携して実施する活動や、内分泌学会及びその関連学会で行う発表、Endocrine Journalにおける報告、についてあらかじめ利益相反状態を把握し、利益相反が疑われたときは直ちに「倫理・利益相反委員会」を開いて対処できる体制づくりに取り組んでまいりました。
日本内分泌学会が所属します内科系関連学会は、2010年4月に「臨床研究の利益相反(COI)に関する共通指針」を合同で制定しました。これを受けて、本学会は、この共通指針を基本にした「共通指針の細則」を制定し、2011年4月1日からの2年間の試行期間を経て2013年4月1日から運用してきました。
その後、COIマネジメントを強化し、他ガイドラインとの整合性を図るなどの目的で、内科系関連学会は2016年4月、さらには2017年4月に上記共通指針の改定を行い、これに準じて本学会も「共通指針の細則」を改定、2017年8月1日から施行することになりました。
日本内分泌学会の会員の皆様におかれましては、特に研究発表に際して、下記の「共通指針」及び「共通指針の細則」等をご覧いただき、必要に応じて申告等をお願いいたします。
①医学系研究の利益相反(COI)に関する共通指針
内科系関連学会で策定された共通指針(改定版)を掲載しています。
②一般社団法人 日本内分泌学会 「医学系研究の利益相反に関する共通指針」の細則
【英語版はこちら】
上記共通指針の本学会における運用について定めた細則(改定版)を掲載しています。
③COI申告書様式
様式1 発表者のCOI申告書 【英語版はこちら】
様式1-A 学術講演会口頭発表時のスライド例 【英語版はこちら】
様式1-B 学術講演会ポスター発表時のポスター例 【英語版はこちら】
様式1-C ガイドライン・指針への記載例
様式2 Endocrine Journal 投稿時のCOI申告書
様式3 役員などのCOI自己申告書
COI関連リンク
利益相反(日本内科学会)
http://www.naika.or.jp/jigyo_top/coi/
臨床研究の利益相反ポリシー策定に関するガイドライン
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/06/dl/s0606-3i.pdf
文部科学省 利益相反ワーキンググループ報告書:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu8/toushin/021102.htm
厚生労働省 厚生労働科学研究における利益相反の管理に関する指針について:
http://www.mhlw.go.jp/seisaku/2009/06/01.html
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/kousei/i-kenkyu/index.html
厚生労働省のQ&Aもご参照ください
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/kousei/i-kenkyu/rieki/txt/qa.txt
日本医学会 医学研究のCOIマネージメントに関するガイドライン
http://jams.med.or.jp/guideline/
日本医学会分科会利益相反会議では、COIに関する最新の動向について逐次報告されています
http://jams.med.or.jp/coi/index.html
日本製薬工業協会の「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」については、「同協会ホーム」のページ(http://www.jpma.or.jp/)から、「製薬協について」のページ→「自主基準」のページをたどってご覧ください