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急性副腎皮質機能不全(副腎クリーゼ)時のヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム製剤の在宅自己注射指導管理料の適応取得について

最終更新日:2020年4月7日

厚生労働省難治性疾患等政策研究事業
副腎ホルモン産生異常に関する調査研究班からのお知らせです

 令和2年度の診療報酬の一部改正に伴い、4月1日よりヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム製剤が、在宅自己注射可能な薬として保険適応で認められることになりました。この在宅自己注射は、先天性副腎皮質酵素欠損症、先天性副腎低形成症、下垂体前葉機能低下症などの患者において、急性副腎皮質機能不全(副腎クリーゼ)時の救急処置で実施されることが求められています。また、在宅自己注射専用の製剤ではなく、患者またはその家族がバイアルを注射用水で溶解して筋肉内注射しなければなりません。学会員の皆様方におかれましては、投与の必要性の判断、調製方法、投与量、筋肉内注射の方法及び器具の廃棄方法など、自己注射に関する十分な教育訓練を実施し、自己注射後は直ちに医療機関を受診するよう、患者及びその家族へご指導頂くようお願い申し上げます。

1) 対象となる薬剤
ソル・コーテフ注射用100mg(ファイザー株式会社)
サクシゾン注射用100mg/サクシゾン注射用300mg(武田テバ薬品株式会社)
(今回の適応取得については、学会からの要請に応じて、ファイザー株式会社にご協力頂きました)
参考 使用薬剤の薬価(薬価基準)の一部改正等について(保医発0305第6号)

2) 緊急時の投与量の目安
乳幼児25 mg、学童50 mg、成人(中学生以上)100 mg
参考 21-水酸化酵素欠損症の診断・治療のガイドライン(2014年改訂版)、副腎クリーゼを含む副腎皮質機能低下症の診断と治療に関する指針

3) 在宅自己注射指導管理料に加えて算定できうる材料加算
C153注入器用注射針加算2
シリンジ(針一体型でないディスポーザブル注射器)と注射針を処方した場合に算定可
(なお、針一体型のディスポーザブル注射器を処方した場合は、C151注入器加算を算定可)

4) 自己注射ガイド(成人・小児)、携帯用患者カード(自己注射指導版)
自己注射用の指導資材が下記から利用可能です。必要に応じてご利用下さい。
ソル・コーテフ注射用100mg 自己注射ガイド(成人・小児)
副腎機能低下症患者カード

厚生労働省難治性疾患等政策研究事業
副腎ホルモン産生異常に関する調査研究班
石井 智弘

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