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デキサメタゾン製剤及びベタメタゾン製剤における使用上の注意改訂に関する周知

最終更新日:2022年5月24日

日本内分泌学会 会員各位

一般社団法人日本内分泌学会
代表理事 有馬 寛

デキサメタゾン製剤及びベタメタゾン製剤における使用上の注意改訂に関する周知

 時下、ますますご清祥のことと存じます。平素より本学会に格段のご協力を賜り厚く御礼を申し上げます。
2021年5月に、ヘルスカナダより、褐色細胞腫を合併する患者(疑いのある患者を含む)に対してステロイド製剤(systemic corticosteroids)を全身性に投与した場合、高血圧クリーゼを発症するおそれがある旨の注意喚起がございました。
https://www.canada.ca/content/dam/hc-sc/documents/services/drugs-health-products/medeffect-canada/health-product-infowatch/may-2021/hpiw-ivps_2021-05-eng.pdf
 その後、わが国でも医薬品医療機器総合機構(以下、「PMDA」)において検討が行われ、デキサメタゾン製剤及びベタメタゾン製剤について、資料1のとおり使用上の注意が改訂されています。
 今般の使用上の注意の改訂は、デキサメタゾン抑制試験に関する内容が含まれていることから、注意点を以下に記載いたしますので、内容をご確認いただきご対応いただきますようお願い申し上げます。

デキサメタゾン抑制試験を実施した際に、褐色細胞腫の合併に気づかずに、高血圧クリーゼを発現した症例が複数確認されております(Eur. J. Endocrinol. 2008; 158: 423-9、Endocrine 2010; 37: 213-9)。今後、デキサメタゾン抑制試験を行う際は、下垂体性・副腎性Cushing症候群のいずれを鑑別対象とする際も、適切な画像検査(非造影のものが望ましいと考えます)を予め施行し、褐色細胞腫・パラガングリオーマの有無を確認すること。

以上

 

【2022年6月7日 追記】
https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/calling-attention/properly-use-alert/0001.html

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